Azure・AWS・GCPの違いは?最低限知っておきたい特徴を解説

世界中で幅広く利用されているパブリッククラウドに Azure・AWS・GCP が挙げられます。「クラウド」と言えばこれらのどれかに該当するケースが大半です。そして、それぞれに特徴がありますので「違いがよく分からない」との人も多いでしょう。
今回はAzure・AWS・GCPの特徴を解説します。

Azure・AWS・GCPの注目したい特徴

Azure・AWS・GCPはどれもパブリッククラウドサービスですが、提供しているサービス(アプリケーションや機能数)がそれぞれ異なります。そこで、まずはそれぞれがどのような特徴を持つのか、皆さんが気になりそうな点を簡単に表にまとめました。

観点 Azure AWS GCP
サービス数
(アプリケーションや機能数)
265種類以上 205種類以上 165種類以上
トータル料金 利用期間に左右されやすい 利用期間に左右されやすい 転送量に左右されやすい
仮想サーバー オンプレミスとも連携しやすい 独自高スペックCPU搭載 CPU性能が高い
ストレージ 冗長ストレージによりリージョンの機能停止時もデータが失われない 読み取り遅延が短く暗号化が強固 短時間で大量データを処理可能
データベース SQL Serverに強い 対応データベース数が多い 独自開発のデータベースで他のデータベースからの移行に対応

仮想サーバー・ストレージ・データベースはそれぞれ容量や性能、搭載されているソフトウェアの選択肢が多数あります。そのため、上記の傾向があることを特徴としてご理解ください。
各クラウドの特徴について「概要」と「仮想サーバー・ストレージ・データーベース」に分けて解説します。

Microsoft Azure

概要

AzureはMicrosoftが提供するクラウドサービスです。Microsoftのサービスということもあり、Windowsとの相性が非常に良くなっています。そもそもAzure自体がWindowsをベースとして開発されていますので使いやすさを感じられるクラウドサービスです。

しかもクラウドサービスの中ではサービス数が多く、現在265種類以上となっています。AWSも多くのサービスを提供していますが、Azureはそれを超える状況です。

また、多くのサービスを使いこなせるようになるために、オンライン学習コースが用意されています。このコースは無料、かつ日本語なので、初心者でも安心してAzureの開始に当たっての学習ができます。

Azure(マイクロソフトラーニング)

仮想サーバー・ストレージ・データーベース

仮想サーバーのスペックは、GCPとAWSの中間といった状況です。ただ、スペック面以外の特徴にオンプレミスとの連携機能を持つことが挙げられます。詳細は割愛しますが、オンプレミスやクラウドを組み合わせた開発環境などを簡単に構築できるものです。

また、Azureで注目してもらいたい特徴に、ストレージの長期利用が低価格である点も含まれます。最初からストレージは低価格に設定されていますが、それに加えて長期利用の割引があるのです。これは中長期的にデータを管理したり情報を処理するようなシステム構築で効果を発揮してくれます。

なお、データベースはMicrosoftのサービスですので自社製品のSQL Serverに力を入れています。Windows Serverで利用するようなデータベースはもちろん、クラウドだからこそのデータベースも提供されています。それ以外にもPostgreSQLやMySQLなどがサポートされています。また、Azure Cosmos DBといった高速NoSQL データベースも用意されています。

AWS (Amazon Web Services)

概要

AWSには多くの利用実績があります。クラウドといえばAWSをイメージする人が多く、利用実績も多いです。公式サイトにはユースケースが多数公開されていて、何を実現できるのかイメージしやすい特徴があります。

また、現在サービスは205種類以上が公開されています。大きな機能追加は「re:Invent」と呼ばれる年1回のイベントで発表されやすいですが、それ以外にも日々新機能の公開やバージョンアップが行われています。

提供されているサービスが多く、それぞれは低価格で利用できるように考えられています。従量課金ですので利用容量が多くなると料金は高額になりますが、それを踏まえても料金は利用期間に左右されやすくなっています。1年間や3年間の継続利用を契約すれば、大きくディスカウントを受けられる仕組みがあります。

※ユースケースは、システムの利用者目線でどのような使い方ができるのか、事例を示しイメージを持ってもらうことです。

仮想サーバー・ストレージ・データーベース

仮想サーバーやストレージは、幅広いスペックが用意されています。低スペックは他のクラウドサービスと大差ありませんが、高スペックは独自のCPUをサーバーに搭載し、他社よりも性能向上を意識している点が特徴です。実際16コアCPUのサーバーでベンチマークテストをしたレポートでは以下のように示されています。

また、データベースは対応している種類が多い特徴があります。MySQLなど無料で利用できるものはもちろん、ライセンス管理が重要なOracleやAmazon独自のデータベースも利用できます。

特にOracleは法人での利用が多いですが、ライセンスの仕組みからクラウドでは使いにくい状況です。この状況をAWSでは打破できますので、「既存システムのクラウド化」などOracleライセンスの持ち込みではAWSの特徴をしっかり活かせます。

GCP (Google Cloud Platform)

概要

GCPは検索エンジンなどのGoogleが提供するクラウドサービスです。Googleが提供するクラウドサービスですので、「Gmail」「Googleマップ」「Googleドライブ」などGoogleのサービスをまとめて利用できる仕様です。

GCPのイメージ

現状、GCPのサービスは165種類以上と、他のクラウドサービスと比較するとやや少ないです。ただ、それぞれのサービスはGoogleが今まで提供してきたサービスを元に開発されていますので、機能や性能面では非常に充実したものが揃っています。

全体的に料金は容量や転送量に左右される傾向があります。長期的な利用や大量利用によるディスカウントがありませんので、純粋に使った容量だけ料金が高くなると考えてよいでしょう。

仮想サーバー・ストレージ・データーベース

仮想サーバーは全体的にCPU性能が高くなっています。先ほどご説明したとおり高いスペックはAWSが優位ですが、平均するとGCPが優位な状況です。

また、ストレージは長期利用の割引などがないことから、一時利用に強くなっています。短期間で多くのデータを処理したり、一時的なデータ保管するのに適した特徴です。

なお、データベースはAWS・Azureより低価格に設定されています。これらと比較して平均10%ほど安く、長期利用でも安心です。

しかし、対応しているデータベースの種類はAWSに劣ってしまいます。特にOracleの利用はできませんので注意しなければなりません。ただ、大きな特徴としてOracleワークロードのリフト&シフトが提供されていますので、元々Oracleが利用されているシステムでもGCPに移行できます。

まとめ

Azure・AWS・GCPの特徴をご説明しました。AzureはMicrosoft製品との連携、AWSは利用実績、GCPはGoogleサービスとの連携などそれぞれ異なった特徴を持ちます。

また、提供されているサービス数や料金にも違いがあります。それぞれのクラウドサービスで似ている部分と独自の特徴がありますので、利用を検討する際には細かく比較しなければなりません。

とはいえ最初に気になるのはサービス数と料金でしょう。今回まとめた特徴は最低限理解するようにしてみてください。

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