AWSのコスト管理はツールで自動化!ヒューマンエラーの防止が重要

クラウドサービスを利用するに当たって、意識しなければならないのはランニングコストです。基本的にパブリッククラウドは従量課金制であるため、コストを意識しなければ青天井になってしまいます。

そのようなコストの問題を解決するために、各種クラウドサービスにはコストを管理する仕組みが用意されているのです。今回はクラウドサービスの中でもAWSにフォーカスしてご説明します。

AWSのコスト管理できていますか?

皆さんはAWSのコスト管理ができているでしょうか。コスト管理は意外と失敗しやすく、トラブルの原因となる部分です。まずはAWSとコスト管理の失敗について理解していきましょう。

クラウドではコスト管理は失敗しやすい

身をもって感じている人も多いと思われますが、クラウドサービスのコスト管理で失敗するケースは多々あります。想定の何十倍もの請求が来て、支払い担当者はあたふたしてしまうのです。大きなトラブルではなくとも、何かしらコストのトラブルに見舞われた人は多いでしょう。

そのような状況になってしまう理由は、正しくコストについて理解できていなかったり、管理できていなかったりするからです。少しの知識や対策でAWSのコストは管理できますが、それすら怠ってしまうと思わぬ状況に陥ってしまいます。

コスト管理の失敗例

コスト管理の失敗例には数多くのものがあります。実際に起きた失敗事例をご紹介すると以下のものが挙げられます。

  • サーバの停止を失念した
  • 無限ループに陥った
  • 転送データ量が多すぎた

これらは一例ですが、想定外の事象によりコスト管理は失敗するものです。ちょっとした失敗でも積み重なると高額になるため、意識するようにしましょう。

AWSでのコスト管理はツール活用が基本

AWSなどのクラウドサービスには、思わぬコストが発生しないように管理するツールがあります。システムを構築するためのサービスにばかり目が行きがちですが、このような事務的なツールを活用することも重要です。

続いては具体的にどのようなツールを利用すればAWSのコスト管理ができるのかご説明します。

AWS Budgets

AWSでのコスト管理を実現するにあたって基本となるサービスです。AWSで運用している各種リソースの状態を監視し、利用料金が設定した金額を超えるとアラートで通知してくれます。全てのサービスに対応しているわけではないものの、以下のサービスは自動的に通知が可能です。

利用料金の設定は「予算」と呼ばれていて、サービスのダッシュボードから設定可能です。毎月予算を変更したり管理したりでき、視覚的に表現してくれるため状況の把握も簡単です。数多くの予算を設定できる仕組みとなっているため、サーバーやツールごとに細かく予算の設定ができます。

また、レポートを作成する機能があり、毎日や月ごとなど特定期間の予算レポートを出力可能です。予算に対してAWSの使用料金がどのように推移しているかなどが把握できるものです。

他にも新しい機能が追加され、毎月の予算を自動的に調節してくれるようになりました。本来は人間が計算して予算を設定しなければなりませんが、ツールが適切な予算を提案し設定できるようになったのです。

AWS Cost Anomaly Detection

AWSで異常なコストが発生していないか検知してくれるサービスです。例えばある日突然、料金が跳ね上がるようなことがあれば、それを異常と判定し検知して通知してくれます。

こちらのサービスには機械学習モデルが利用されているので、最初はコストについて学習させなければなりません。毎日や毎月のコスト状況をサービスが学習し、それを踏まえて異常がないかどうかを判断します。適切に学習できるまでは精度にブレがあるため注意しなければなりません。

尚、何かしらの理由でサーバーに負荷がかかるなど、あらかじめ異常が検出されると予想できる場合があるでしょう。このような時は一時的にコストの学習を止めさせることで、誤った判定をしないように調節できます。

ただ、検知されて損をすることはないため、できるだけ多くの情報を学習させるに越したことはありません。

AWSリソースのクリーンアップできるツール

コスト管理で失敗しないためには、AWSリソースのクリーンアップが重要です。無駄なリソースを削除すれば無駄なコストも発生しにくいため、続いてはこちらについて理解していきましょう。

AWS CDK

AWSの構成管理ツールを利用すれば、コードでリソースを作成したり削除したりできます。誤ってリソースを無駄に作成したり、テストで作成したリソースを削除し忘れるような状況を防げるのです。人間が作業をすると抜け漏れが発生しやすいので、コード化して作業を最小限に減らしていきます。

また、日頃から構成管理ツールを利用しておけば、リソースの状況をクイックに把握できます。例えば手動でリソースを作成し削除を忘れていても、ツールで検知すれば一目瞭然です。人間の作業をサポートする形で構成管理ツールを利用するのも良いでしょう。

AWS-nuke

AWSのリソースをまとめて削除できるツールです。非常に便利なツールですが、誤って使うと必要なものまで削除してしまうので細心の注意を払って利用する必要があります。

AWSの公式サービスではないため、利用時にはGitHubからDockerなどにインストールしなければなりません。インストール方法は複数存在しますので、公式マニュアルを参考に対応すると良いでしょう。

ツールのインストールが完了すれば、絞り込みなど様々な機能を利用して削除対象のリソースを指定できます。不要なリソースを一括で削除すれば、そこに発生していたコストを削減可能です。

AWSリソースの実行コスト低減をするツール

AWSは大半のサービスが従量課金制であるため、停止すればコストは削減できます。最後に実行コストを削減する方法についても把握しておきましょう。

AWS Systems Manager

EC2やRDSなどには各種インスタンスを起動・停止するツールなどが最初から用意されています。そのため、これらのツールを利用すると簡単にリソースの実行コストを低減できます。つまり、全体的なコスト低減につなげられます。

どうしてもインスタンスの停止は忘れてしまいがちです。長期間その状態が続いてしまうと、AWSのコストが高まる原因となりかねません。AWS標準のサービスを活用し、実行コストが無駄に発生しないようにすべきです。

Instance Schedulerの定義

AWSの公式サイトにInstance Schedulerの設定方法が案内されています。AWSのサービスではなく、各種サービスを利用して構築しなければなりません。構築すればサービスの自動停止などが実現可能です。丁寧に解説されているので、必要に応じてこちらも参考にしてみましょう。

なお、こちらで設定した内容はLambdaなどそれぞれのサービスで設定値を修正する必要があります。サービスのコンソールからまとめて修正できません。修正時は注意しましょう。

まとめ

AWSのコスト管理についてご説明しました。思わぬコストが発生し後悔するケースは多々見受けられるので、現時点でトラブルを起こしていないならばその状態を続けるべきです。

AWSのサービスや外部ツールを活用すればコスト管理は容易に実現できます。積極的に取り入れるようにしてください。

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